
◆パ・リーグ 日本ハム3―6西武(17日・エスコンフィールド)
勝利を決定づける放物線がスタンドに伸びた。7回、2点を追加しなお2死一塁。西武・ネビンがど真ん中の138キロフォークを振り抜いた打球は、左中間スタンドに消えた。2試合連続の今季7号2ランは、首位浮上へのダメ押し弾。「甘く入ってきたところをしっかりはじき返すことができた」。ゆっくりと駆け出すと、かみ締めるようにダイヤモンドを一周した。
まさに、西武の“アクセル”だ。昨季は正一塁手として137試合に出場し、打率2割7分7厘、21本塁打、63打点。今季は左脇腹の違和感などで出遅れ、1日・ロッテ戦(ZOZO)からの1軍合流となったが、ネビン合流後の14試合で3年ぶりの7連勝を含む11勝3敗と一気に加速。西口監督も「本当にチームに貢献してくれてる。軸がしっかりしてるので、周りもやっぱりやりやすいのかな」と絶大な信頼を寄せる。
チームが勝つために、周囲への助言も惜しまない。「質問が何度かあったので、助ける意味でも。数字の見方やチャートの見方など少し複雑なところはあるので、ちょっとかみ砕いて教えてあげようと」。外国人枠を競う相手でもあるカナリオに対し、自身がメジャー時代から続けているデータ分析について親身になって教えたこともある。
チームは昨季は阻まれた“0・5差の壁”を越え、西口政権初、40試合消化時点では22年9月1日以来1354日ぶりとなる首位に浮上した。「まだシーズンは長いですけど、最終的に1位にいれたら」とネビン。19年以来のリーグ優勝を成し遂げるまで、助っ人が全力でチームを引っ張る。(大中 彩未)
◆22年の西武 8月30日の日本ハム戦(ベルーナD)で森(現オリックス)が通算100号のV弾。1週間ぶりの奪首に成功した。9月1日まで首位も、同2日にソフトバンクに敗れ陥落した。最終的には72勝68敗3分けでシーズン3位。山川(現ソフトバンク)が本塁打、打点の2冠に輝いた。就任6年目の辻発彦監督はこの年限りで退任した。