9月16日、史上最速でパ・リーグ優勝を決めた福岡ソフトバンク。本塁打と打点の2部門でトップを走るデスパイネ選手や、最多勝のタイトル獲得が決定的な東浜投手などを擁し、投打における選手の能力の高さ・層の厚さがクローズアップされる。しかし、投手力、打撃力の影に隠れがちな守備力に関しても、福岡ソフトバンクはずば抜けた数字を残している。
現在の福岡ソフトバンクの失策数はリーグ最少の38。2番目に少ない楽天が68個であり、3番目に少ないオリックスの74個と比べると、実にその約半分である。さらに、シーズン最少失策数は1991年に西武が記録した38。このままシーズンを終えれば、福岡ソフトバンクはプロ野球記録に並ぶ「鉄壁のチーム」であると言うことができる。
また、三塁手の松田選手と遊撃手の今宮選手は、規定試合数に到達している選手の中で最も失策が少なく、さらに守備率もリーグトップ。鮮やかなレーザービームが自慢の上林選手は今季失策0で、同じ外野手の中村晃選手、柳田選手は、ガッツあふれるプレーで幾度となくチームを盛り立ててきた。捕手の甲斐選手も、今季の失策数わずか1。リードのほかにも単純な「守り」の面で、堅実に投手の信頼に...