1塁線、3塁線に勢揃いした選手を2塁ベース上空から眺める映像、マウンドで投球練習をする投手を上空から眺める映像、マウンドの手前から打撃練習を行う打者と対峙する打撃投手視点の映像、興奮冷めやらぬままベンチで打席を振り返る選手の映像……。
熱心なプロ野球ファンでもこういった映像を見たことがある人は数少ないだろう。これらは千葉ロッテが11月上旬に行った台湾・Lamigoモンキーズとの交流試合で撮影された動画の数々だ。なぜ、このような撮影をしたのか?
「2017年の台湾遠征の際に、この時期の実戦であればいろいろなことを試してもチームも含めて理解してもらえました。台湾側も新しい試みに興味を持っており、協力的でした」と千葉ロッテの名物広報・梶原紀章氏は語る。
プロスポーツ界のSNS、動画共有サイトの活用はまさに群雄割拠。各リーグ、各チームがアカウントを持ちフォロワー獲得、ファン増加を目指している。プロ野球界もご多分にもれず「選手の魅力を伝えるオフカットはNPB各球団でも充実をしていました。ですが、近年は競争の時代に本格突入しています」と梶原氏が分析するように、各球団が思考を凝らした動画、写真などを投...