故障者に苦しむも後半戦で巻き返しリーグ2位
クライマックスシリーズ、日本シリーズと勝ち上がり、2年連続の日本一となった福岡ソフトバンク。とはいえ、パ・リーグでは埼玉西武にリーグ優勝を奪われて2位に終わり、悔しさを残した。当然、来季はリーグ優勝の奪還を目指して戦うことになり、それに向けて戦力の整備を進めていくことになる。
今季は相次ぐ故障者に苦しみ、一時はBクラスに転落。クライマックスシリーズの出場すら危ぶまれる危機的状況にあった。だが、そこは豊富な戦力層を誇る常勝軍団。アリエル・ミランダというシーズン中の補強、大竹耕太郎や高橋礼といった若手の抜擢が功を奏し、夏場にかけて一気にチーム状態を上向かせた。2位に終わったものの、中盤の苦戦を見れば、よく持ち直したと言えるだろう。
日本一に輝いて迎えたオフだが、かなりドラスティックな戦力整理に踏み切った。日本一決定の翌日に五十嵐亮太投手や攝津正投手、寺原隼人投手、吉村裕基外野手、城所龍磨外野手といったベテラン勢に構想外を通告。育成で再契約を結んだ若手も含めて実に支配下で11選手を戦力外とした。現役を引退した本多雄一、そして育成選手も含めると20選手の人員が整理された...