伝えたかったのは、この姿だったのかもしれない。今季限りで引退する千葉ロッテ・井口資仁選手が24日、現役最後となった試合で本塁打。2点ビハインドの9回に試合を振り出しに戻し、延長でのサヨナラ劇につなげた。
歯を食いしばり、振り抜いた打球は、バックスクリーン右に飛び込んだ。9回無死1塁、相手守護神・増井投手から、同点に追いつく2ラン。「やっぱり役者が違う。帯同するのではなく、しっかり二軍で練習を積んでゲームに合わせる。さすが井口だ」と、伊東監督もうなった一撃。6月20日に今季限りでの引退を発表。引退試合のため、この日限り一軍に昇格し、6番・指名打者で先発出場。記念の試合というだけではなく、しっかり結果を残す姿に、ZOZOマリンは沸騰した。
井口選手の一撃で延長戦へ突入したチームは、延長12回、執念を見せた。代打の肘井選手が左中間へ二塁打を放つと、1死2.3塁で鈴木選手が右前にサヨナラ適時打。鈴木選手への手洗い祝福、の前に、この日ばかりは井口選手へ大量のウォーターシャワーが浴...