21年の現役生活に幕。福岡ダイエー・千葉ロッテの井口選手の前途を祝して

2017.9.24(日) 00:00 パ・リーグ インサイト

日米通算2254安打、295本塁打、1222打点の打棒、224盗塁の俊足に加えて、華麗な守備で日米のファンを沸かせ続けた男も、いよいよ勇退の時を迎えた。6月20日に今季限りの現役引退を発表した千葉ロッテの井口選手。9月24日の引退試合に駆け付けたファンは、最後の勇姿を目に焼き付けたことだろう。
井口選手は、国学院久我山高校を卒業後、青山学院大学に進学。東都大学リーグ史上唯一の三冠王、現在も破られていない大学通算24本塁打を記録して、4年次にはアトランタ五輪野球日本代表に選出される。1996年ドラフトで福岡ダイエー(現・福岡ソフトバンク)から1位指名を受け、プロ野球選手としてのキャリアをスタートさせた。
1年目から主に下位打線で起用され、76試合に出場。プロ初出場となった5月3日の近鉄バファローズ戦では、日本人選手としては史上初となるデビュー戦での満塁本塁打を放ち、早くからその優れた才能とスター性を発揮する。プロ5年目の2001年には、30本塁打を達成して松中信彦氏・小久保裕紀氏・城島健司氏と「30発カルテット」を形成するとともに、盗塁王、ゴールデングラブ賞、ベストナイン...

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