雰囲気はレギュラーシーズンと何も変わらなかったが…
またしても頂点に手が届かなかった広島東洋カープ。シリーズ中から甲斐拓也を筆頭に、福岡ソフトバンクのいい面がクローズアップされている。果たして、この2チームの違いは何だったのか。そして、広島関係者は現在、何を思っているのだろうか。
日本シリーズから1週間あまり、世間の話題は日米野球にシフトした。侍ジャパンは自分たちの野球でMLBオールスターを圧倒。広島では大瀬良大地、ドジャース前田健太の新旧エースが投げ合うなど、盛り上がりを見せていた。それと時を同じくして、来たるべきシーズンに向け、各地では秋季キャンプが行われていた。
宮崎県日南市ではカープが濃密な練習を行った。自前選手の育成がチームの大きな柱となるだけに、この時期の技術力アップは欠かせないもの。朝早くから夜間練習まで、球音が途切れないのは南国での風物詩にもなっている。しかし、今キャンプはどことなく雰囲気が違うのは気のせいか。時間は過ぎているにもかかわらず、いまだに何かが止まってしまっているような錯覚を起こさせる...