11月3日午後9時47分。三塁手の西田哲朗選手がゴロをさばく。一塁手の中村晃選手にボールが渡ると、福岡ソフトバンクの選手たちは全員コブシを突き上げてマウンド方向へ駆け寄った。
2年連続日本一の夢が、マツダスタジアムで結実した。
4勝1敗1分。ただ、その数字ほど福岡ソフトバンクが圧倒した感はない。広島も強かった。いきなりの引き分けスタートに始まり、第3戦で9対8の大乱打戦を演じたかと思えば、第5戦は今シリーズ2度目の延長で決着に。そして日本一が決まった第6戦は投手戦の展開となり2対0で福岡ソフトバンクが何とか相手を...