昨年の大谷選手(北海道日本ハム)による125球完封劇は記憶に新しい。緊張、不安、恐怖、安堵…。あらゆる感情を歓喜に変え、リーグ優勝が決まった瞬間に爆発させるナインの様子は感慨深いものがある。
毎年のように見られるシーンではあるが、過去20年でその瞬間を直接手繰り寄せた投手はパ・リーグとセ・リーグを合わせて21人のみ。サヨナラ勝ちやマジック対象チームの敗戦によるペナントレース覇者が決定することがあるため、40のリーグ優勝チームに対して、およそその半数しか「胴上げ投手」が誕生していない。
「胴上げ投手」の捉え方はさまざまだが、ここでは「リーグ首位のチームが自ら優勝を確定させた試合で勝利した瞬間に投げていた投手」に絞り、喜びの輪の中心にいた投手たちを...