決めるべき男が、一振りで決めた。福岡ソフトバンクが1日、広島を下して2年連続の日本一に王手。4番・柳田選手のサヨナラホームランが、延長戦の死闘に終止符を打った。
延長10回、相手守護神・中崎投手の2球目の変化球を振り抜いた。鋭い打球が右中間テラス席に一直線。満面の笑みで、ナインの待つ輪に飛び込んだ。「バットが折れてたんで。『うわー折れた』と思ったけど、テラスに入ったのでびっくりしました」。バットが折れながらスタンドまで持っていくパワーに工藤監督も「本当に大きな仕事」と満面の笑みだった。
チームは今季、サファテ投手の序盤の離脱をはじめ、主力選手に離脱者が続出。シーズン2位と、連覇を逃した。だが「ずっと中心としてやってくれた」と、工藤監督が振り返ったように、シーズン通してホークスの打線を支えたのが柳田選手。4月にサイクル安打を達成すると、5月以降は4番に定着した。打率.352、36本塁打、102打点。今季も抜群の成...