忘れもしない。吉田裕太捕手が入団をした時、ロッカーは井口資仁内野手の隣だった。毎日、緊張の連続だったのを覚えている。初めて食事に連れて行ってもらったのは昨年の仙台遠征。シーズン無安打だった若者に声をかけてくれた。
「ヒットが全然打てなくて、苦しんでいる時に誘っていただきました。本当に嬉しかったのを覚えています」
すし店で、いろいろな話を聞いた。落ち込む吉田の気持ちを和ませようと「タコを食べてみろよ?」と大ベテランに提案をされた。通常、タコは「3タコ(3打席凡退)」や「4タコ(4打席凡退)」のイメージからプロ野球の中では野手には敬遠されがちな傾向にある。打っていない今だからこそ、逆に食べてみろというユーモアを交えた...