“春男”脱却も…
開幕直後は存在感を示すが、夏までに一軍の舞台から姿を消してしまう……そんな“春男”と呼ばれた千葉ロッテ・井上晴哉選手は、プロ5年目の今季、ついに覚醒した。133試合に出場して、打率.292、24本塁打、99打点。打撃部門全てで、自己最高の成績を残した。
今季の成績のうちもっとも納得できた数字について、井上選手は「チームの順位があまり良くなかったので…」と前置きしたうえで、「99打点というところじゃないですかね。そこは貢献できたと思います」と、リーグ5位の打点数を挙げた。
チーム三冠王に輝き、成長を遂げた井上選手ではあるが、シーズン通して順調だったわけではない。開幕から4番で起用され、開幕2戦目の東北楽天戦でプロ入り初となる2打席連続本塁打を放つ好スタートを切ったが、徐々に...