名門高校の4番・キャプテンを務めながら、プロ入り後は5年間苦しみ抜いてきた24歳の若武者が、いよいよ開花の時を迎えようとしている。北海道日本ハムの松本選手が、外野の一角として今季レギュラーに定着した。打線のつなぎ役として、中島卓選手に次ぐ19犠打を記録しつつ、3割近い打率を残して存在感を発揮し、チームにとっては来季以降に向けた大きな希望の1つとなっている。
帝京高校時代には1年時からレギュラーを務め、春夏通算で3度の甲子園に出場した経験を持つ松本選手。最終学年ではキャプテンとして名門校を引っ張り、甲子園でも後にチームメイトとなる大谷選手から決勝打を放つなど活躍した。しかし、2011年のドラフトで2位指名を受けて北海道日本ハムに入団後、攻守で大きな壁に直面してしまう。
高校時代は遊撃手を務め、入団会見でも「走攻守すべてを生かし、金子誠さんのようにどんな場面でも安定感のあるプレーを心がけていきたいと思います」と、長年北海道日本ハムを支えた守備の名手を目標に掲げてい...