【6の背中】千葉ロッテ・小林雅英編

2017.9.6(水) 00:00 パ・リーグ インサイト マリーンズ球団広報 梶原紀章
小林雅英選手 ※球団提供

今でもはっきりとその時の情景を思い出せる。小林雅英投手コーチの現役初登板。99年4月7日のホークス戦だった。ドームではなく北九州でのゲーム。マリーンズ打線が爆発し6回までに21点。先発のジョー・クロフォードも1失点と完勝ムードのゲームだった。7回の守り。1アウトを取ったところでマウンドのクロフォードが表情を強張らせた。足をつっての降板。それまでブルペンで椅子に座って試合を見つめていたルーキーの小林雅が2番手として登板を言い渡された。記念すべき初めてのマウンドは突然、訪れた。
「ルーキーだったから早めにブルペンにいって一度は肩を作っていたけど、バタバタだった」
最初の対戦打者を中飛。続いて対戦をしたのが井口資仁内野手だった。1974年、寅年生まれの同じ年。大学3年時にはアメリカで行われた日米大学野球選手権でチームメートにもなった。青山学院大学出身の井口は大学時代からスーパースター。20歳ぐらいの時からすでにその名前は全国に響いていたこともあり、...

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