初回チャンスで一塁線へ絶妙バント「自分にとって最大の仕事」「守備の陣形も見て」
決戦を見守った誰もが、その目を疑い、驚いたはずだ。21日、メットライフドームで行われた「パーソル クライマックスシリーズ パ」ファイナルステージ第5戦。2年連続の日本シリーズ進出を決めた福岡ソフトバンクにこの試合、勝利への流れをもたらしたのが、キューバ人助っ人が見せた意表を突くバントだった。
初回だ。先頭の上林が右翼線への二塁打を放って出塁。続く明石は死球を受け、無死一、二塁のチャンスとなった。ここで打席に立ったのが、ユリスベル・グラシアル内野手。埼玉西武先発のウルフが投じた初球。ここで、グラシアルはまさかのバントに打って出た。
一塁線への絶妙なバント。虚を突かれた埼玉西武守備陣は処理が遅れた。一塁の山川が打球を処理したが、浅村のベースカバーが間に合わず、内野安打に。続く柳田が左中間への適時二塁打。走者が全員本塁へかえり、3点を先制した。崖っぷちに追い込まれていた埼玉西武に痛烈な先制パンチを...