指名人数が日本の10倍。熾烈な競争社会を生み出すMLBドラフト

2016.6.11(土) 00:00 パ・リーグ インサイト 新川諒
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メジャーリーグでは、2016年シーズンのドラフトが6月9日から11日までの3日間開催されている。日本では一日で終わるドラフトが、なぜ米国では3日もかけて行われるのだろうか?
その答えは、プロ野球12球団が最大で指名できる選手が120人であるのに対し、メジャーでは30球団が40巡目まで指名権を持っており、合計1200人がプロ入りする可能性を秘めているからだ。
各球団将来のメジャーリーガーとなるべき逸材40人を指名するために、広大なスカウト陣を擁し、全米中のタレントを見定めている。ドラフト前には各地でスカウト活動を続けていた者たちが集結し、それぞれが見てきた選手たちをプレゼンする。私もメジャー球団でインターンをしていた際にこの会議に居合わせたことがあるが、選手の育ちや両親の職業など至るところまで話し合う。そのプレゼン内容を受けて、定められた指名順位で誰を選択するのかという、ボードを作成する。他球団あってのドラフトであるため、さまざまなシナリオを予想して何通りの可能性も...

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