ルーキー離れした快投を続ける左のサイドスロー。楽天・高梨投手は「少数派の男」。

2017.8.22(火) 00:00 パ・リーグ インサイト 望月遼太

楽天の高梨投手が、チームの貴重な左の中継ぎとして、ルーキーらしからぬ存在感を見せ付けている。今季ここまでの成績は、28試合に登板して27回1/3を投げ、1勝0敗7ホールド。8月20日の登板後、防御率はついに0点台に突入した。
川越東高校時代に甲子園出場経験はなかった。進学した早稲田大学3年時に、六大学野球史上3人目となる完全試合を達成し、一躍野球ファンに名前を知られるようになる。だがその後卒業するまで満足な成績を残すことができず。チームメイトだった北海道日本ハムの有原投手、千葉ロッテの中村選手がドラフト1位で指名を受ける中、社会人野球の強豪・JX-ENEOSへの入社を決めた。
社会人野球でも高梨投手の苦闘は続き、最後までチーム内における主力の座をつかむことはできなかった。しかし、生き残るために選んだサイド転向が楽天スカウトの目に留まり、2016年のドラフト9位でプロ入...

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