投手としてのリハビリに影響するなら、打者復帰遅れる可能性も
メジャーではプレーオフが開幕したばかりだが、惜しくもプレーオフ進出を逃したチームは早くも来季に向けて動き出している。MLB公式サイトでは、ア・リーグ西地区4位に終わったエンゼルスが抱える「5つの課題」に焦点を当てた。記事では、メジャー移籍1年目の今季、指名打者として打率.285、22本塁打、10盗塁をマークした大谷翔平投手についても言及。エンゼルスが抱える3番目の課題として、「2019年の打者オオタニの復帰時期」を挙げている。
レギュラーシーズン終了翌日の今月1日(日本時間2日)に右肘靭帯再建手術(トミー・ジョン手術)を受けた大谷だが、記事では「手術により、2020年までマウンドから遠ざかることになるだろう。しかし、来季どこかのタイミングで打者として復帰する可能性が高い。エンゼルスはオオタニの復帰に向けたタイムテーブルを設定しておらず、開幕戦に間に合うかどうか定かではない。この手術から復帰した二刀流は存在しないため、オオタニのリハビリは他に類を見ないものになるだろう」と伝えている。
スローイングのないDHの場合、トミー・ジョン手術からの復帰は4か月~6か月と言われ、年単位の時間がかかる投手よりは短いとされている。だが、打者と投手を兼ねる大谷の場合、打者として復帰することが投手としての復帰に影響を及ぼすのかどうか、やってみないとわからないというのが正直なところだろう。
「打者復帰する上で、右肘の健康状態が損なわれてしまうと感じた場合…」
もちろん、今季の活躍を見ても、打者・大谷のパフォーマンスが打線や試合に与える影響は大きい。だが、そこに目を奪われ、投手としての復帰が遅れるようなことがあっては元も子もない。記事では「オオタニが打者復帰する上で、極めて重要な右肘の健康状態が損なわれてしまうと感じた場合、エンゼルスは復帰を急かすようなことはしないだろう」と指摘。右肘の回復状態によっては、打者としての復帰も遅れる可能性がある...
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