福岡ソフトバンクのバンデンハーク投手が、8月9日の千葉ロッテ戦で来日初の2桁勝利を達成した。「負けない男」とあだ名され、今や福岡ソフトバンクの先発陣の柱の1人として厚い信頼を寄せられているバンデンハーク投手だが、来日直後は一軍登板すらもままならない苦しい時期を経験していた。
2014年、韓国プロ野球で最優秀防御率と最多奪三振の2冠に輝き、翌年福岡ソフトバンクに入団したバンデンハーク投手。しかし当時のチームには、日本球界での実績充分なスタンリッジ投手、サファテ投手、李大浩選手に加えて、この年連続試合ホールドの日本タイ記録をマークするバリオス投手が在籍しており、一軍の外国人枠を埋めていた。バンデンハーク投手自身が負傷で出遅れアピールの機会を失っていたこともあり、ファームで好投を続けながらもなかなか昇格の声がかからない時期が続いた。
初昇格を果たしたのは交流戦期間中の6月14日。広島を相手に6回を投げて自責点1点に抑え、見事に来日初勝利を飾った。その後もローテーションの軸の1人として快投を続け、15試合に登板して9勝無敗、防御率2.52という数字を残す。チームのリーグ優勝に大きく貢献するとともに、日本シリーズでも第2戦に登板して8回無失点と完璧な投球を披露し、来日1年目にして日本一の歓喜...