「再起」という言葉は、ベテラン選手たちに用いられる場合が多い。しかし今回取り上げるのは、昨年ルーキーだった2年目の選手である。ある者は一瞬の輝きを見せながら故障で離脱、またある者は更なる進化を求める過程で苦しみを味わう。そんな2年目の選手たちの奮闘を紹介していきたい。
まずは今季、オリックス救援陣の一角に定着した近藤投手だ。大阪商業大学、パナソニックを経て、2015年のドラフト2位でオリックスに入団。昨季はルーキーながら見事開幕ローテーションに入り、開幕2試合目の埼玉西武戦で先発登板を果たす。しかし、右肩の違和感から3回でマウンドを降りると、その後シーズンが終わるまで一軍のマウンドに戻ることは叶わなかった。
悔しいルーキーイヤーとなってしまったが、今季、活躍の場を中継ぎに移した近藤投手は、その実力を如何なく発揮する。5月20日に初めて一軍登録されると、登録初日の埼玉西武戦に早速登板。その後は中継ぎ陣の一角として、ここまで31試合に登板して防御率3.03、1勝0敗、11ホールド、1セーブという活躍を...