楽天のオコエ選手が、1日の阪神戦でプロ入り初の適時打を放った。4点ビハインドの4回2死2塁、2ボール2ストライクからセンターへタイムリー二塁打。「タイムリーが打てて、素直に嬉しいです。追い込まれてから、ファームでやってきた経験を生かせた」とうなずいた。
前夜の5月31日はプロ初安打を含む2安打で結果を残すと、この日は初の長打。普段見せないノーステップで打ち返した。生きたのは二軍での経験。「横浜DeNAの久保さんと対戦したとき、速いクイックにタイミングが合わせられず、ノーステップで対応する技術を覚えた」。試行錯誤を打席でも繰り返し、着実な成長を遂げた。
しかも決して長打コースではない当たりに、快足を飛ばして2塁へ。「オーバーランした際、野手の動きを見て、隙があれば次の塁を狙おうと思っていました」と、走塁中も冷静に状況を判断し、好結果を生んだ。梨田監督も「今のウチに必要なこと」と、その走塁の姿勢を絶賛。開幕一軍切符はゲットしたものの、期待に応えられず二軍落ち。アマダー選手の負傷で5月末に再び一軍に帰ってきた。高卒新人ながらその潜在能力は誰もが認めるところで、注目度は今年一番だろう。約2カ月間、二軍で鍛錬を積み、飛躍のチャンスを得よう...