MLBの記録専門サイト「Baseball Reference」が発表するWAR数値
先ごろ、大谷翔平はシーズン終了とともにトミー・ジョン手術を受けて、2019年は投手としては全休、野手としてのみ出場すると発表された。これで大谷翔平の身の振り方は決まったわけだが、シーズン最終盤になって「新人王」の可能性が取りざたされるようになった。
「二刀流」の大谷は、打席数、投球回数とも「一刀流」の選手よりも少なくなる。これが賞やタイトルには不利に働くと思われたが、投手が「休業」状態になり、打者としての出場が増えたこともあり、新人王の可能性が現実を帯びてきた。
セイバーメトリクスにWAR(Wins Above Replacement)という指標がある。その選手が代替可能な選手に比べてどれくらい勝利を生み出すかの指標。攻撃、守備、投球面のあらゆる数字を加味して複雑な計算式で算出する。この数値が高いほど優秀な選...