来季はバウンスバックの候補に。2025年のBABIPが低かった選手たちの顔ぶれは?

2025.11.5(水) 10:00 パ・リーグ インサイト 望月遼太
東北楽天ゴールデンイーグルス・小郷裕哉選手(左)オリックス・バファローズ 森友哉選手(右)【写真:球団提供】

打率に大きな影響を与えるBABIPは、運に左右されやすいという特性を持つ

 本塁打を除くインプレーとなった打球が安打になった割合を示す「BABIP」という指標は、セイバーメトリクスの分野でとりわけ重要視される数値の一つだ。BABIPは運に左右される要素が大きいという性質を持ち、一般的な基準値は.300であるとされている。
 すなわち、今季のBABIPが.300を大きく下回っていた選手たちは、シーズンを通じて運に恵まれなかったという考え方もできる。今回は、2025年に20打数以上を記録したうえでBABIPが.280以下となった選手たち、すなわち来季以降のバウンスバックに期待できる面々について、BABIPの水準に応じて4段階に分けたうえで紹介していきたい。

極端なBABIPの低下は、出場機会の減少にも直結する深刻な事態をもたらす

 まず初めに、2025年に20打数以上を記録したうえで、BABIPが1割台に終わった選手たちの顔ぶれを確認していきたい。

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