中村選手やメヒア選手など、リーグ屈指の長距離砲が名を連ねる埼玉西武打線に後半戦からの飛躍が待ち遠しいもう1人の若き大砲がいる。入団当初から「おかわり2世」と呼ばれている山川選手だ。176センチ100キロの体格は、175センチ102キロの「本家」と瓜二つである。
そんな山川選手の持ち味は何といっても本塁打だ。入団当初は中村選手への強い憧れから、打撃フォームを真似た時期もあった。しかし結果が伴わず、不振の原因にもなった。3年目となった昨季はその違いを自覚し、自分本来のフルスイングを取り戻すと、中村選手に引けを取らない美しい放物線を幾度も描く。
昨季はファームで自身2度目の本塁打王を獲得した。後半戦からは一軍にも合流し、3度の「おかわり」を含む14本塁打を放ち大ブレイク。長打率は驚異の.590を記録し、36安打中14本が本塁打と、その大砲ぶりをいかんな...