9月9日に背番号「9」が躍動した。メットライフドームでの埼玉西武戦。2回にまわってきた1打席目に中前打を放つと4回の第2打席。打球は大きな弧を描き、マリーンズファンの待つライトスタンドへと消えていった。
「完ぺきではなかった。バットのちょっと先。ファウルか、外野の頭を越えるかなという感じだったね」
本人の手応えとは違い、ベンチもスタンドも打った瞬間に確信できる一発だった。福浦和也選手が本塁打を放ったのは2015年4月9日のオリックス戦(京セラドーム大阪)にて東明大貫投手から1試合2発を放って以来。実に3年半ぶりのアーチ。久々の感触を噛みしめるように悠然とダイヤモンド...