「日本のすべてが好きです」
そう話すのは、NPB6年目のシーズンを迎えた北海道日本ハムのアリエル・マルティネス選手だ。キューバで生まれ育ったマルティネス選手だが、「日本に順応できていると思っていますし、(日本での生活を)楽しんでいます。日本の食べ物も大好きです」と笑顔を見せ、異国での生活にもすっかり馴染んでいる様子。今回は、そんなマルティネス選手の素顔に迫る。
野球を始めたきっかけとは? 日本の野球で学んだ「努力」の価値
WBCなどの国際大会があるたびに、家族や近所の人たち全員でキューバ代表の試合を観戦する環境で育ったというマルティネス選手。そうした環境の影響もあり、「WBCやオリンピックで常に主役となる素晴らしいキューバのナショナルチームに、いつか入りたい」と思ったことがきっかけで野球を始めたと話す。
さらに、かつてNPBで活躍したキューバ出身選手たちの存在も、マルティネス選手に大きな影響を与えた。特に、福岡ソフトバンクで活躍したアルフレド・デスパイネ選手やジュリスベル・グラシアル選手の成功は、マルティネス選手に自信をもたらしたといい、「彼らが成功する姿を見て、私にも自信が生まれましたし、“私もできるはず”と自分に言い聞かせました」と来日当時...