【MLB】大谷翔平の底知れぬ能力 打撃のみの“一刀流”の成績でも新人王有力候補

2018年9月12日 16:37 Full-Count 広尾晃
打者として活躍を続けているエンゼルス・大谷翔

日本人選手では4人目の週間MVP複数回受賞

大谷翔平が、ア・リーグ9月2週目の週間MVP(Players of the Week)を受賞した。週間MVPは、4月1週目に続いて今季2度目の受賞となった。◯NPB出身の日本人選手の過去の受賞歴ナ・リーグ1995年6月第4週 野茂英雄(ドジャース)ナ・リーグ1996年4月第2週 野茂英雄(ドジャース)ナ・リーグ1996年9月第4週 野茂英雄(ドジャース)※ア・リーグ2001年4月第1週 野茂英雄(レッドソックス)※ア・リーグ2001年4月第4週 佐々木主浩(マリナーズ)ア・リーグ2003年6月第5週 松井秀喜(ヤンキース)ア・リーグ2004年5月第5週 松井秀喜(ヤンキース)ア・リーグ2004年8月第2週 イチロー(マリナーズ)ア・リーグ2005年6月第3週 松井秀喜(ヤンキース)ア・リーグ2006年6月第1週 イチロー(マリナーズ)ア・リーグ2007年5月第3週 松坂大輔(レッドソックス)ア・リーグ2010年9月第4週 イチロー(マリナーズ)ア・リーグ2011年7月第4週 松井秀喜(アスレチックス)ア・リーグ2012年9月第4週 イチロー(ヤンキース)ア・リーグ2015年8月第3週 岩隈久志(マリナーズ)ナ・リーグ2016年8月第1週 イチロー(マーリンズ)※ア・リーグ2018年4月第1週 大谷翔平(エンゼルス)ア・リーグ2018年9月第2週 大谷翔平(エンゼルス)シーズンに2回週間MVPを受賞したのは1996年の野茂英雄に次いで2人目。最多はイチローの5回、これに続いて野茂英雄、松井秀喜が4回受賞しているが、大谷は4人目の複数回受賞者となった。

打者に重視される長打力、OPSでは断トツのルーキー1位

大谷は右ひじの靭帯損傷が再び明らかになり、投手としてはトミー・ジョン手術をする決断を迫られているが、打者としては絶好調だ。少し前まで、投手と打者の「合わせ技」での新人王獲得の可能性が話題になっていたが、最近は打者単独でも有力視されるような数字になりつつある。◯ア・リーグ新人王資格のある打者(本塁打10傑)アンドゥハー(ヤンキース)133試511打153安23本79点 率.298 OPS.853トーレス(ヤンキース)107試375打104安23本70点 率.280 OPS.845パルカ(ホワイトソックス)108試364打87安22本57点 率.239 OPS.763大谷翔平(エンゼルス)87試265打77安19本54点 率.291 OPS.960グッドラム(タイガース)122試410打97安16本45点 率.236 OPS.742グズマン(レンジャーズ)109試348打83安15本56点 率.239 OPS.738バウアーズ(レイズ)81試275打53安10本39点 率.193 OPS.691ドージャー(ロイヤルズ)88試309打72安9本29点 率.233 OPS.678アダメス(レイズ)69試236打62安8本25点 率.263 OPS.729スタッシ(アストロズ)81試214打50安8本27点 率.234 OPS.718)投手かけもちの上に、6月をほぼ全休した大谷は、打者専業の選手に比べ試合数、打席数が少ない。そのハンデがありながら本塁打数で4位につけている。1位のヤンキース、アンドゥハー、トーレスとは4本差。最近の打者・大谷の充実ぶりを見ると、キャッチアップは十分に可能だ。週間MVPもそうだが、MLBでの打者は、長打力が重視される。出塁率+長打率で導き出されるOPSで見れば大谷は断トツの1位だ。DHで守備に就かないことはマイナス評価だが、OPS.960は、非常に魅力的な数字だ。

投手としての数字も優秀

大谷は、その上に投手としての数字が加算される。◯ア・リーグ新人王資格のある投手、勝利数10傑ヤーブロー(レイズ)34試14勝5敗0S 133.1回 防御率3.78バリア(エンゼルス)23試10勝9敗0S 114.2回 防御率3.53ビーバー(インディアンス)17試10勝3敗0S 98回 防御率4.32トリビーノ(アスレチックス)64試8勝2敗4S 70.1回 防御率2.18ケラー(ロイヤルズ)39試8勝6敗 0S 127.1回 防御率3.04バレスケス(レッドソックス)41試7勝2敗 0S 76.2回 防御率3.29ジョンソン(レッドソックス)35試4勝4敗 0S 88.2回 防御率4.36大谷翔平(エンゼルス)10試4勝2敗 0S 51.2回 防御率3.31アンダーソン(エンゼルス)53試3勝3敗 4S 52.2回 防御率3.25ボルッキ(ブルージェイズ)14試3勝4敗 0S 76回 防御率4.26シンバー(インディアンス)63試3勝6敗 0S 61.1回 防御率3.52大谷は10試合しか投げていないが、4勝は7位タイだ。防御率も優秀だ。数字的に見れば、打者はヤンキース、アンドゥハー、先発投手ではレイズのヤ―ブロー、救援投手ではアスレチックスのトリビーノが有力だ。ただ、新人王は数字ではなく記者投票だ。大谷の最近の活躍ぶりは、投票資格のある記者にも魅力的に映っているだろう。大谷は残り18試合を、打者としてフル出場すると表明した。この18試合でさらに強烈な打棒を見せることができれば、新人王も現実味を帯びてくるだろう。大きなけがなどなく、残りシーズンを戦ってほしいものだ。記事提供:Full-Count 続きを読む