打線低調も投手陣に光明。苦しい戦いが続いた8月の千葉ロッテを振り返る

2018.9.5(水) 14:49 パ・リーグ インサイト 岩下雄太
千葉ロッテマリーンズ・二木康太投手(C)PLM

8月は9勝14敗と月間で5つの負け越し

8月、9勝14敗と負け越した千葉ロッテは、勝てるゲームを落とすことが多かった。8月1日の北海道日本ハム戦は、8回表終了時点で7対1と6点をリード。しかし8回裏に5点を失い1点差に迫られると、9回裏に益田直也投手が2点を失いサヨナラ負け。11日のオリックス戦も3対2とリードしていたが、8回裏に4点を失い逆転負け。22日の埼玉西武戦では3対2で迎えた7回表に一挙6点を失えば、翌日も5回終了時点で1対0とリードしていたが、6回に逆転を許して敗戦。8月は14敗を喫したが、そのうち6度が逆転負けだった。
逆転負けが多かった一方で、劇的な逆転勝利もあったのが8月の千葉ロッテだ。19日の東北楽天戦では、0対6の8回表に3点を返すと、9回に打者一巡の猛攻で一挙5点を奪い大逆転勝利を収めた。ロッテ球団誕生50年目を記念した「LOTTE 50th」として東京ドームでホーム主催試合を行った21日の埼玉西武戦は、0対2の5回に岡大海選手が15球粘った末に同点適時打を放つと、藤岡裕大選手が勝ち越し適時打。そして中村奨吾選手がトドメの第5号3ランで、一挙6点を奪い逆転勝ち。どちらの意味でも非常に印象に残るゲームが多かった。

主力不在も踏ん張った投手陣

8月はリーグトップの13勝を挙げるボルシンガー投手、9勝の石川歩投手が故障で一軍登録を抹消され、さらにはチームトップの122.1回を投げる涌井秀章投手もファームで再調整となった。
先発の台所事情がかなり厳しくなったが、二木康太投手、有吉優樹投手の頑張りが大きかった。二木投手は17日の東北楽天戦でプロ初完封勝利を挙げるなど、8月は5試合に登板し4試合でQS(6回3自責点以内)をクリア。1勝3敗と負け越したが、月間防御率2.35と先発の役割...

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