福岡ソフトバンクの新・左の中継ぎエース。嘉弥真投手、プロ6年目の開花

2017.7.5(水) 00:00 パ・リーグ インサイト 馬塲呉葉

かつて福岡ソフトバンクで、左打者キラーとしてワンポイントリリーフを担った森福投手。今季、その後を継いで、「ポスト森福」と呼ばれる左のサイドスローがいる。プロ6年目、沖縄県出身の嘉弥真投手である。
嘉弥真投手は、八重山農林高校からビッグ開発ベースボールクラブ、JX-ENEOSを経て、2011年にドラフト5位で福岡ソフトバンクに入団。主に中継ぎとして起用され、昨季までの成績は、97試合、3勝3敗、6ホールド、防御率3.60だった。しかし、2013年の40試合をピークに年々登板数が減少し、防御率も悪化。昨季はわずか5試合の登板にとどまり、防御率は8.59と悔しいシーズンを過ごした。そこで嘉弥真投手は、大胆にもサイドスローへの変更を決意。2017年を自身の「勝負の年」と定め、昨秋のキャンプから急ピッチでフォーム改造に取り組んだ。
むろん、繊細な感覚が必要になる投手のフォーム改造は、一朝一夕に完成するものではなく、試行錯誤を重ねているうちに年単位の時間が経過していることも珍しくない。だが、嘉弥真投手は努力に努力を重ね、驚くべきスピードで尊敬する森福投手と同じサイドスローのフォームを自分の...

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