初年度は顔面に強烈ゴロ受け無念の離脱も、懸命のリハビリ経て秋季キャンプ参加中
昨季限りで埼玉西武ライオンズを退団した呉念庭は、6月28日、台湾プロ野球のドラフト会議で、台鋼ホークスから1位で指名された。今季から一軍に参入した新チーム、台鋼ホークスにとって、WBC代表、内野複数ポジションを守れ、勝負強い打撃をもつ「得点圏の鬼」呉念庭は、戦力面としてはもちろん、興行面においても「即戦力」であるなか、入団翌日に契約、さらに指名からわずか3日後、前期最終戦の7月1月には代打で初出場を果たした。
7月5日の後期シーズン開幕以降はスタメン定着、8月3日、台湾プロ野球初ホームランをマークすると、翌日も連発、8月4日には打率も3割台に乗せ、主に5番打者として活躍、甘いマスクもあり、声援も日に日に高まっていった。
しかし、ハイペース調整の影響もあったのか、その後、8月下旬からは、20打数連続ノーヒットと不振に。8月30日、マルチヒットを記録し、ようやく不振を脱したかと思われた矢先、まさかのアクシデントに見舞われた。翌31日の楽天モンキーズ戦、守備固めに入ったファーストで、イレギュラーバウンドした強烈なゴロを顔面に受け、鼻骨と眼窩底を骨折したのだ。以降は全休を余儀なくされ、台湾プロ野球初年度は、悔しい形で終えるこ...