【台湾プロ野球だより】一軍初年度終えた台鋼ホークス劉東洋GMインタビュー「ファン目線大切に 高雄らしい魅力もつ優れたチーム文化を築きあげたい」 

2024.11.10(日) 15:45 駒田英(パ・リーグ インサイト)
台湾球界きっての「日本通」として知られる劉東洋GM。独自路線の球団運営スタイルで、新球団台鋼ホークスの存在感を高めている 【写真提供:台鋼雄鷹球団】

 今季、台湾プロ野球(CPBL)は、公式戦(全360試合)で史上初の200万人台となる276万6386人、1試合平均でも初の7000人台となる7684人をマークするなど、史上最多の観客動員数を記録した。ファン待望の室内球場「台北ドーム」はフィーバーとなり、新たな客層を開拓。観客動員記録を次々に更新し、台湾プロ野球を新たなステージへ進ませたといえる。
 同時に、今季「第6の球団」として一軍公式戦に参入した台鋼ホークスは、新球団でありながら存在感を発揮。リーグの盛り上げに大きく貢献した。一軍初年度のシーズンを終えた台鋼ホークス。今回はその敏腕ぶりで、ファンから『三国志演義』の中心人物、劉備の尊称「劉皇叔」と呼ばれている、劉東洋GMのインタビューをお送りしよう。
 
 一昨年3月、台鋼ホークスの初代GMに就任した劉東洋GMは、台湾プロ野球を運営するCPBLの職員出身だ。日本留学経験をもち、日本語が流暢な劉GMは、CPBL時代、月刊『職業棒球』雑誌の記者や編集長のほか、海外球界との折衝を行う国際グループのグループ長、PRを行う宣伝推進部の主任などを歴任。『職業棒球』雑誌では、長期間にわたりNPBに関するコラムを担当した。長らくCPBLの日本担当窓口として活躍し、日本球界及びメディア関係者からは「東洋(とうよう)さん」と呼ばれ、その...

続きを読む