12勝の埼玉西武・多和田には平均7点を超える強力打線の援護
ペナントレースも70%ほどを消化し、今季の個人成績も大勢が見え始めている。最多勝など投手成績も有力候補が固まりつつある。
最多勝は、先発投手にとって大きな目標だ。しかしこのタイトルは投手自身が好投するだけではとれない。味方が援護点を取って、得点が失点を上回って初めて白星が付く。端的に言えば1失点で投げても、味方が0点で終われば敗戦投手になるし、9失点しても味方が10点を取ってくれれば勝利投手になる。そういう意味では「運」が常について回る指標だ。
今季の規定投球回数以上の投手の失点率(防御率ではなく9イニング当たりの平均失点)と、援護率(その投手が投げている間に味方がとった点数を9イニング当たりに置き換えた数値)を出し、その差し引き...