延長10回に浅村と山川が一塁にヘッドスライディング、森は「絶対に打たないと」
14日のオリックス戦で劇的なサヨナラ勝ちを飾った埼玉西武。先発・多和田が初回にまさかの6失点。劣勢からのスタートとなったものの、8回までに3本の本塁打などで同点に追いつくと、延長10回に森の左中間を破るヒットで一塁走者の山川が激走し、最後はホームへとヘッドスライディング。試合を決めた。
殊勲の一打を放った森は、お立ち台でこそ「自分も内野ゴロ打ったらヘッドスライディングしようと思った」とおどけていたが、ヴィクトリーロードを登りきった後、「浅村さんのヘッドスライディングでスイッチが入った。山川さんはまさかするとは思わなかった。あれで『絶対打たないと』と思った」と、真剣な眼差しで記者団に語っていた。
森の心に火をつけた先輩2人のヘッドスライディング。その中でも、2つ目のヘッドスライディングで一塁に残り、サヨナラヘッドスライディングも決めた山川は「あれは当然。あれが『チームで戦う』ということです」と言い切った。「今の自分たちは『勝てばなんでもいい』。残り試合が少ない中、勝つことに意味がありますし。(同点という)あの点差であれ(サードゴロ)を打ったら、僕じゃなくても(ヘッドスライディングを)やると思います」と、特別なことをやったという...