昨夏の甲子園を沸かせた「横浜高校の背番号1」が、今日、高校野球の聖地に帰ってきた。2016年のドラフトで楽天に1位指名を受けた藤平投手が、6月16日、甲子園で行われた阪神戦でプロ初先発。今年の高卒ルーキーの中では、12球団最速の一軍デビューとなった。
藤平投手は、名門・横浜高校のエースとして挑んだ昨夏の甲子園・初戦で、東北高校を相手に7回途中1失点、5者連続を含む13奪三振という圧巻の投球を披露する。そして2回戦では、現・東京ヤクルトの寺島投手擁する履正社高校と激突し、2回途中から登板して6 回1/3を無失点。チームは敗れたが、お互いを認め合う藤平投手と寺島投手の投げ合いは大会屈指の名勝負となった。甲子園通算成績は2試合13回20奪三振、防御率0.69。
甲子園閉幕後、「第11回 BFA U-18アジア選手権」優勝などを経て、ドラフト1位で楽天に入団すると、二軍で11試合に登板し、1勝2敗、51回、58奪三振、防御率3.35の成績を残した藤平投手。高卒ルーキーということで、プロ初登板は早くて夏頃と予想されていたが、辛島投手の不調や塩見投手の怪我の影響もあり、交流戦期間中にチャンスが訪れた。さらにデビュー戦のマウンドは、聖地・甲子園。昨夏熱戦を繰り広げた黄金ルーキーにとっては、これ以上ない舞台が...