オリックス・鈴木博志、中日の立浪監督から「挨拶に来てくれて、ありがとう」
修羅場は何度もくぐり抜けてきた。昨オフに現役ドラフトで中日からオリックスに加入した鈴木博志投手が、緊急登板した1日の中日戦(京セラドーム)でチームのピンチを救い、古巣に恩返しを果たした。「緊急登板は何度も経験してきていますから」。社会人ヤマハ出身の27歳、プロ7年目の右腕は何事もなかったかのように振り返った。
出番は突然やってきた。4回1死一塁で先発の東晃平投手が危険球退場。すぐさま鈴木がブルペンを飛び出した。マウンドに上がると5番のディカーソンから初球154キロの直球でファウルを奪った。3球目、151キロの低めツーシームで二ゴロ併殺に仕留め、ピンチを断ってみせた。この日は6回まで続投し、無失点で後続に託した。
「その日の登板予定ではもう少し後ろだったのですが、順番を飛ばして登板することになりました」と明かす。それだけ首脳陣に経験値を買われ、信頼度が高かったということだろう。中日時代の2022年9月28日の横浜DeNA戦(横浜)でも、先発投手の危険球退場を受けて2回1死二塁から緊急登板し、2者連続三振を奪った...