弱点の外野で荻野も故障。外野手の強化が急務だったロッテ
7月26日に北海道日本ハム、千葉ロッテの両球団から藤岡貴裕と岡大海のトレードが成立したとの発表があった。この件について、両球団にどういった状況・狙いがありこの交渉が成立したかを見ていきたい。
今回のトレードでより緊急性が高かったのは千葉ロッテだろう。井口資仁監督1年目のシーズンはここまで大健闘を見せている。長距離砲・井上晴哉の成長、中村奨吾の二塁コンバート成功、ルーキーの藤岡裕大を遊撃手として戦力化したことなど、内野陣の競争力向上が好調の最大の要因だ。
一方で外野に関しては、特に序盤にレギュラーの角中勝也を故障で欠いたこともあり、昨季より引き続き攻撃力において心もとない状況が続いていた。さらに7月9日の埼玉西武戦で正中堅手の荻野貴司が右手第二指基節骨骨折で戦線離脱。Aクラスを確保し、さらに上位を狙うには外野の強化が必須の...