35年目のシーズンを迎えた台湾プロ野球(CPBL)、今季は一軍6球団制の復活、さらには待望の室内球場、台北ドームの運用と、新時代の幕開けともいえる1年となる。
16年前の秋、八百長問題など不祥事の影響で2球団が解散、一時はリーグ存続の危機も叫ばれただけに、この約10年、各方面の努力により、取り巻く環境が大きく改善、2019年の味全ドラゴンズの「復活」、そして2022年の台鋼ホークスの参入により、今季、6球団制が復活したことは喜びに堪えない。
また、ファン待望の台北ドームも、紆余曲折の末、昨年12月に完成し、今季からCPBL公式戦で使用されることとなった。そもそも、台北ドームの建設指示が出されたのは、東京ドームの竣工から数年後、1991年の台湾シリーズ第7戦、大雨で試合が1時間以上中断した際に、ファンが観戦中だった当時の行政院長(首相に相当)に向かって、「私たちもドーム球場がほしい」と叫んだことがきっ...