昨季までとはまるで別人。その体格も、飛距離も、弾道も。すべてが日本人離れした存在となりつつある。千葉ロッテの井上晴哉内野手が交流戦を境に調子を上げ、持ち前のパワーを存分に披露している。期待されながらもこれまでの4年間は苦しい時期を過ごしてきた「幕張のアジャ」にとって、2018年はついにその真価を見せる1年となるかもしれない。
崇徳高校、中央大学、日本生命を経て2013年のドラフト5位で千葉ロッテに入団した井上選手は、ルーキーイヤーとなった翌シーズンの開幕前に強い存在感を発揮。4割を超える打率を残して見事にオープン戦の首位打者に輝き、新人ながら開幕戦の4番打者に抜擢されるまでにその評価を高めた。
しかし、公式戦に入ってからは一転して思うようなバッティングをさせてもらえず、プロの壁に苦しめられる結果に。1年目は結局36試合の出場で打率.211、2本塁打、7打点という成績に終わり、シーズンの大部分を二軍で過ごす形となっ...