投高打低の影響は? 2023年のパ・リーグを、「リーグ平均打率」という観点で振り返る

2024.1.14(日) 12:00 パ・リーグ インサイト 望月遼太
オリックス・バファローズ 頓宮裕真選手【写真:球団提供】

2023年のリーグ平均の打撃成績は、やや控えめの水準に

 近年の日本球界では、投高打低の傾向が大いに強まりつつある。そんななかで、2023年のパ・リーグにおける、リーグ全体の平均打率は.241。すなわち、年間打率がこの数字を超えていた選手たちは、それぞれリーグ平均を上回る打撃を見せていたということになる。
 他の指標に目を向けると、リーグ平均の出塁率は.309、リーグ平均のOPSは.664と、いずれも投高打低の影響もあり、やや控えめな水準となっている。そのため、これらの数字を頭に入れたうえで各選手の成績を見ていくと、また違った印象が生まれてくるかもしれない。
 今回は、2023年のパ・リーグにおいて規定打席に到達した選手たちの成績を、「リーグ平均打率」という観点からあらためて確認。それに加えて、打率に大きな影響を及ぼす「BABIP」という指標も確認し、パ・リーグにおける「平均値」について考えていきたい。

規定到達の22名中、18名がリーグ平均を上回る打率を残した

 2023年のパ・リーグにおいて、リーグ平均以上の打率を記録した選手の顔ぶれは下記の通り。

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