眠れない日々が続いている。布団に入り、電気を消すといろいろな思い出が蘇る。支えてくれた人、一緒に野球をした仲間が苦しんでいる顔が一人、二人と思い浮かぶ。千尋夫人の実家があり、出会ったのも熊本だ。千葉ロッテマリーンズの香月良仁投手は第二の故郷・熊本への想いは強い。
「大学を卒業後、熊本に行ったから、僕はプロ野球選手になることができた。嫁と出会うことができた。熊本は僕にとって大事な場所。どんなに感謝をしても、しきれない地です。本当に多くの人に支えられた。その人たちが苦しんでいると思うと、辛くて、悲しくて…」
福岡ソフトバンク戦が雨天中止となった4月21日の練習後のことだった。球場周辺で行った熊本地震支援の募金活動に参加した香月良は、その場にいたマスコミに訴えた。伝えたい想いがあった。熊本の現状、そして今後。そして古巣である熊本ゴールデンラークスのことを想い、カメラの前で熱...