10月24日、北海道日本ハムファイターズは秋季キャンプ参加メンバーを発表した。沖縄県国頭村で行われる2軍秋季キャンプのメンバーには、9月29日に育成で4年契約を結んだ「WBSC U-18ベースボールワールドカップ」台湾代表のエース、孫易磊(スン・イーレイ)の名もあった。
10月16日に台北市内で行われた入団記者会見を終えた後、孫は10月22日から開催された日本の国体に相当する全国運動会に新北市代表の一員として主に野手で出場、ヒットを放ったほか、24日のチーム最終戦では登板し、1回を無失点に抑えた。そして29日、日本へと飛び立った。
8月31日から9月10日まで地元台湾で開催されたU18ワールドカップで、孫易磊は自己最速を更新するMAX156キロの直球と、キレのいいチェンジアップ、フォーク、スライダーなど変化球のコンビネーションで、決勝の日本戦を含め4試合14回、被安打5、15奪三振、防御率0.50という圧巻の投球をみせた。堂々としたマウンド上での姿が印象深いが、マウンドを下りれば、この9月に中国文化大に入学したばかりの18歳だ。ファイターズの綿密な育成計画、外国人選手に対する手厚いケアは知られており、チームメイトも暖かく迎えてくれるだろうが、とはいえ、言葉や文化の異なる国で、ファンの声援が励みになることは間違い...