9月26日、京セラドーム大阪。
オリックスドラフト3位の高卒ルーキー・齋藤響介投手がプロ初登板。期待の新星はどんな投球を見せてくれるのだろう。BsGirlsのダンスパフォーマンスも始まった。そろそろ試合開始だな……
そんな京セラドームの試合開始前の日常に、誰よりも熱い気持ちのエンタメを注入する男が突如現れた。そのパフォーマンスでスタンドのみならずベンチの選手たちまでも沸かせたのは、ダンサーでもシンガーでもない、ハンディカメラマンの小島知久さんだった。
やりきった男の顔というものはこれほどまでに輝いて見えるものなのか......! 感動すら覚えたこの企画、小島さんはなぜ踊ったのか、どのような経緯で本番を迎えたのか、球団担当者に聞いた。
球団職員に直談判。実技審査、面接を乗り越え迎えた晴れ舞台
お話をうかがったのは、オリックス・バファローズ 事業推進部イベントグループの木寺一樹さん。まず企画の始まりは、小島カメラマンからの直談判だった。
「小島さんがカメラマンとして10年目を迎えた今年、同じく10年目を迎えたBsGirlsをグラウンドで撮影していた時に『一緒に踊りたい』という気持ちが芽生えたそうです。『BsGirlsと一緒に踊るのが夢だ』と言われたときは、そんな事思ってたの?と戸惑いました。ですが本人は至って本気で話すので、これはおもしろいなと……小島さんにダンス経験はなかったので、練習して、BsGirlsに認めてもらえたら実施しようという流れに...