食い下がる相手を、最後は一発で仕留めた。埼玉西武が楽天を延長戦の末に下し、4連勝。前半戦の首位ターンを決めた。
鋭い打球が右翼席に突き刺さった。延長11回1死、秋山選手が13号ソロ。「ひとりで決めようとは思っていなくて、出塁することだけを考えていました」。相手の4番手、高梨投手から決勝打。「1番がもっと早くから仕事できていれば、(先発の菊池)雄星ももっと楽だったと思うけど」と、それまで凡退していた4打席を反省しつつ「ホッとしています」と、勝利の結果に胸を撫で下ろした。北海道日本ハム・近藤選手、福岡ソフトバンク・柳田選手と、打率.350前後という高いレベルで首位打者争いを展開する男。大事な場面で、ヒットマンが存在感を示した。
この試合、影のヒーローは外崎選手だ。2回2死1,2塁、嶋選手の右前打を捕球後素早くバックホーム。銀次選手をアウトにし、先制のピンチを切り抜けると、8回2死1,2塁、藤田選手の当たりをダイビングキャッチ。抜けていれば勝ち越されていたであろう場面を救い、菊池投手を助けた。そして延長10回1死、相手の3番手・松井投手から、昨年の10本を上回る11号ソロ。成長著しい25歳が、攻守でチーム...