福岡ソフトバンクが20日のロッテ戦に勝利し、8連勝で首位の座をがっちりキープ。最後に敗戦した4月7日、4位だったチームは一気に「3人抜き」。2年連続日本一の常勝軍団が、本領を発揮しはじめた。
この日のヒーローは和田投手。9回6安打無失点で今季2勝目を、日本球界復帰後初完封で飾った。3回2死満塁から角中を渾身の直球で空振り三振。「全力で行きました」とピンチを切り抜けると、その後はテンポよくアウトを重ねた。マウンドでは時折笑顔ものぞかせるなど、投球を楽しんでいるようだった。初勝利から2連勝。「前回は6回で降りてしまったので、最後までいけてよかった。斐紹のリードどおり投げたら完封できました」と、ヒーローインタビューで女房役を立てながら喜んだ。
和田投手の好投の裏に、打線の集中力もあった。相手先発・二木投手の前に5回までパーフェクトに抑えられていたが、6回、先頭の長谷川選手が中前打で出塁すると、犠打と四球で1死1,2塁。好調の福田選手が右翼へ2点適時三塁打。さらに今宮選手が左犠飛を放ってこの回3得点。タイムリー以外にもそれぞれが繋ぐ役割を果たし、得点劇...