後半戦、期待の選手・福岡ソフトバンク編
俊足、強肩、そして強打。この男に足りないのは、一軍での実績だけだ。福岡ソフトバンクの釜元豪選手が二軍で卓越した打撃成績を残し、虎視眈々と昇格の機会をうかがっている。
まだまだ超えるべき壁は高いが、抜群の身体能力を誇る24歳の大型外野手は走攻守のすべてで魅力十分。ここまでの道のりは決して順風満帆とは言えなかったが、数々の育成出身の主力を生み出してきたホークスにとっても、新たな「育成の星」となれるだけの素質を秘めた存在だ。
西陵高校から2011年の育成ドラフト1位で福岡ソフトバンクから指名を受けてプロ入りを果たした釜元選手は、着実に実力をつけて二軍で毎年のように好成績を収めるようになる。しかし、チームの選手層の厚さもあってか中々支配下選手登録が叶うことはなかった。それでもプロ入り4年目となる2015年に念願の支配下登録を勝ち取ると、2016年には一軍での自身初出場を飾る。これまで一軍では計3試合の出場でヒットこそ記録できていないものの、少しずつ経験を積んでい...