【台湾プロ野球だより】攻守安定の統一が前期制す/ドラフト全体1位は元メジャー林子偉

2023.7.18(火) 22:00 駒田英(パ・リーグ インサイト)
前期シーズン優勝を喜ぶ統一ライオンズのナイン (C)CPBL

 前後期60試合、一軍5チームで行われる台湾プロ野球は、7月14日から後期シーズンに突入した。今回は、4月1日に開幕、7月3日まで行われた前期シーズンの回顧を中心に、日本人選手の入団、ドラフト会議など、シーズン前半の主なトピックをまとめて紹介しよう。

昨シーズン後期最下位からの「V字回復」、統一が16度目の半期シーズン優勝

 6月29日、前期シーズンの優勝マジックを1としていた統一セブンイレブンライオンズは、北部新北市の新荘球場に乗り込み、富邦ガーディアンズと対戦した。試合は統一が3回表、蘇智傑の9号ソロで先制、4回表にも2点追加し優位に進めると、先発したベネズエラ人右腕、マリオ・サンチェスが8回4安打1失点の好投をみせた。
 4対1で迎えた9回表、統一は3点追加、富邦もその裏、戴培峰の2ランで点差をつめるも、二死1塁から李宗賢の当たりはサード横へ。強い打球を正面でつかんだ統一サード林子豪の送球がファースト陳鏞基のミットに収まると、主にレフトスタンドや三塁側に陣取った統一ファンが、一斉にオレンジ色の紙テープを投げ込んだ。
 チーム通算16度目となる半期優勝を果たし、最低でもプレーオフ進出以上を決めた統一の面々。ビジターということもありパフォーマンスは控え目ではあったが、マジック点灯後、足踏みが続いたこともあり、58試合目での優勝に監督以下、皆が喜びを噛み...

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