台湾プロ野球は4月1日の一軍開幕に続き、4月4日には二軍が開幕した。このうち何と言っても注目といえるのが今季から二軍に参入した第6の球団、台鋼ホークス(台鋼雄鷹)だ。エクスパンション・ドラフトでの獲得選手や他球団の戦力外選手は数名加わっているものの、昨年7月のドラフトで指名した選手約30人、つまりプロ経験のない若手が主体で、平均年齢は20代前半だ。
そして、台湾プロ野球を運営するCPBL出身で、球界随一の「日本野球通」と知られる劉東洋GMが、若い投手陣の育成役として白羽の矢を立てたのが、近年は埼玉西武でファームディレクターを務めていた横田久則氏だ。
現役時代、怪我に苦しみながらも幾度も復活し、西武、千葉ロッテ、阪神の3球団で実働11年間、26勝をあげた横田氏は、2002年、阪神から戦力外通告を受けると、兄弟エレファンツ(現・中信兄弟)に入団。制球力とフォークで三振の山を築き、初年度の2003年、キャリア最多となる164回2/3を投げ、16勝(3敗)で最多勝、翌2004年も140回1/3投げ、9勝をあげたが同年限りで引退、翌年からは同チームで2年間投手コーチを務めた。
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