「平成の怪物」、かつての本拠地に帰還。10年を超える時を経て、松坂大輔が再び所沢のマウンドへ

2018.6.16(土) 22:24 パ・リーグ インサイト 望月遼太
福岡ソフトバンクホークス・松坂大輔投手(C)PLM

10代から衝撃を残した平成の怪物

高卒1年目から衝撃的な活躍を披露して一世を風靡した「平成の怪物」が、かつての本拠地で古巣と相対する日がついに訪れた。中日の松坂大輔投手の、16日の埼玉西武戦での先発登板が決定した。慣れ親しんだメットライフドームのマウンドを踏むかつてのエースは、強力無比なライオンズ打線に対してどのようなピッチングを見せてくれるだろうか。
松坂投手は横浜高校時代に夏の甲子園決勝でノーヒットノーランを達成する離れ業を演じ、同時に春夏連覇の偉業も達成。超高校級右腕としてドラフトの目玉となり、1998年のドラフト1位で西武(現・埼玉西武)に入団した。「平成の怪物」と称された松坂投手の快進撃はプロの舞台でも続き、ルーキーイヤーから16勝5敗、防御率2.60という圧巻の成績を残して新人王を獲得しただけでなく、10代の若さで最多勝のタイトルにも輝いた。
その後も松坂投手はライオンズのエースとして活躍を続け、通算3度の最多勝、4度の最多奪三振、2度の最優秀防御率、1度の沢村賞と数々のタイトルを獲得してきた。その活躍ぶりはNPBの域を超えていき、日本代表のエースとしても数々の国際大会を経験。WBCでは先発の柱として第1回、第2回と続いた日本の連覇に大いに貢献し、2大会連続で大会最優秀選手にも輝いている。

怪我に苦しんだメジャー、そしてホークス時代

2007年からはメジャーリーグに活躍の場を移し、移籍1年目から先発ローテーションの一角としてレッドソックスのワールドシリーズ制覇に貢献。翌年は18勝3敗、防御率2.90という好成績を収めて存在感を誇示しており、世界最高峰の舞台でもその実力を発...

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