台湾プロ野球のタイトルホルダー、ベストナイン&ゴールデングラブ賞W受賞選手が軒並み選出
WBC台湾代表情報の後半、まずはNPB勢以外の注目選手を紹介しよう。台湾プロ野球における一番の注目選手は、何と言っても昨季のMVP、林立(楽天モンキーズ)だ。各タイトルの受賞者を1人に限定するCPBLの規定によりHR王は逃したものの、NPB式であれば打撃4部門で1位、打撃「三冠王」という圧巻のパフォーマンスをみせた。対外国人投手の打撃成績は打率、長打率共に高く、国際大会でも活躍が期待される。
また、かつてクリーブランド・インディアンス(現ガーディアンズ)傘下で3Aまで昇格した攻撃型捕手、昨季のHR王、味全ドラゴンズの吉力吉撈.鞏冠(Giljegiljaw Kungkuan)も代表入りした。カタカナ表記するとすれば、「ジリジラウ・コンクアン」のような表記となる名前は、台湾原住民パイワン族の母語の名前だ。これまでも台湾プロ野球で原住民族名を記したユニフォームを着用する選手はいたが、米マイナーリーグそして台湾プロ野球で、正式に原住民名を選手名として登録したのは、いずれも彼が初めてである。
このほか、台湾球界一の韋駄天男、盗塁王の陳晨威(楽天)、台湾人投手として8年ぶりに防御率1位に輝いたサイドハンドの黄子鵬(楽天)、強心臓のホールド王、陳禹勳(楽天)ら、各タイトルホルダーも選出された。変則フォームの黄子鵬は主力先発候補の一人、中南米諸国相手に投球術がハマれば、台湾代表にとっ...