【台湾プロ野球便り】林威助監督率いる中信兄弟が楽天モンキーズを4連勝で下し、V2達成!

2022.11.17(木) 23:00 駒田英(パ・リーグ インサイト)
今季途中から抑えに転向、シリーズでも3Sを挙げ、胴上げ投手となった呂彥青(中信)(C)CPBL

胴上げ投手は、あの元NPB左腕

 11月9日、台湾中部、台中市の台中インターコンチネンタル球場で行われた台湾シリーズ第4戦は、ここまで3連勝で台湾王者に王手をかけた後期優勝の中信兄弟が、前期優勝の楽天モンキーズを3対2と1点リードしたまま9回表へ突入した。3対1の8回表、無死1、2塁の場面で登板、四球を出し満塁としたものの、このピンチを1失点で切り抜けたクローザー呂彥青は続投、すると簡単に2アウトをとり、この回3人目の打者、朱育賢も2球で追い込んだ。
「呂~彥~青~、三~振~他~」。週の中日(なかび)にも関わらず、球場の大部分をチームカラーの黄色に染めた中信兄弟ファンが、応援団のリードのもと、「再見三振(サヨナラ三振、三振でのゲームセットの意)」を期待し絶叫する。1ボール2ストライクから、3球ファールで粘った朱育賢だったが、7球目、内角高め147キロの速球にバットは空を切った。
 この瞬間、中信兄弟の台湾シリーズ制覇、V2が決定。地鳴りのような大歓声と共に、黄色の紙テープが舞い、中信兄弟の選手たちはマウンド上で歓喜にひたる呂を取り囲み、小躍りしながら喜びを爆発させた。中信兄弟の台湾一は前身の兄弟エレファンツ時代を含め9度...

続きを読む